たまゆら~ブログ

私が旅で撮った写真などを、その時の話を交えつつ紹介するブログです。

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ある雨の日の万世橋の撮影記

たまゆらクラスタの方で、竹原への旅行記を読みたい方は、↓下記リンクへどうぞ。
町並み竹灯り~たけはら憧憬の路~ たまゆらーの竹原来訪期その1


今回は、「#秋葉原フォトコンテスト」にアップした写真の作成方法を紹介したいと思います。
機材は、ニコンD800、35mmF1.4、三脚(GitzoGT3541LS + ArcaSwissZ1)とニコンのレインカバーとレリーズを使っています。

小雨が降っていたので、走っている電車をいれ小雨で少し寂しげな感じをいれ、
灯篭を生かしてレトロでサイバーな電脳の雰囲気を出そうと決めました。
橋の右側は水平が出るように。
そして、中央と右の灯篭の間に道路の光が逆三角形中央に入るように調整し、
左右の灯篭が写真の右端と左端からだいたい等間隔になるように調整しました。


まず、ノイズを抑えるため、ISO100の設定、
カメラ+レンズで解像力の高いF8パンフォーカスで撮影します。
ISO100 F8 1秒 35mm
まず基準となる写真を撮影。これはRAW撮ってだしです。
まずスローシャッター気味に連射し、電車が走り過ぎる瞬間を捕らえます。
これだけでもかなり綺麗な写真として映ってくれていますが、
灯篭の光が白とびしているのと、雨が映っていないのがわかります。

まず、灯篭の光の白とびを防ぐため、
この基準の写真を元に露光量を変えた写真を撮っていきます。

2.jpg
ISO100 F8 1/25秒 35mm

3.jpg
ISO100 F8 1/10秒 35mm

4.jpg
ISO100 F8 1/5秒 35mm

5.jpg
ISO100 F8 1/2秒 35mm

6.jpg
ISO100 F8 1秒 35mm

7.jpg
ISO100 F8 2.5秒 35mm
これで、灯篭の白とび防止ための撮影は完了しました。

14.jpg
そして雨を残す写真を撮影します。
雨の撮影には上記の画像たちよりも高速なシャッタースピードが必要です。
ノイズを抑えるためにはF1.4で撮影したいですが、
そうすると被写界深度が浅すぎ雨がピントのあった範囲しか写りません。
ここはノイズは気にせず、F4まで絞り、雨のピントが合う範囲をあげます。
ISO6400 F4 1/60秒で撮影したところ、いい雨と傘を持った男性の背中がいい位置に入ってくれました。
これで、元となる写真はそろいました。次にデジタル現像作業に入ります。

まず、HDRと呼ばれる技術を使います。

HDRとは…
センサー性能により、カメラで捉えられる白色から黒色への幅の範囲は限られています。
明るく映そうとすると、白とび(明るいところが真っ白に写ってしまうこと)が発生し、
暗く映そうとすると、黒つぶれ(暗いところが真っ黒に写ってしまうこと)が発生します。
特に明暗差が激しい場所ではどちらかの現象は必ず起きてしまいます。
今回の場合は、灯篭のところで、白とびが発生していました。

HDRとは、「ハイダイナミックレンジ合成」のことで、
暗く撮影した写真から明るく撮影した写真を 専用のソフトを使って合成してやるとこの現象を防ぎながら、
明るいところにも、暗いところにもきっちり色が載った状態を作ることができます。これが「HDR」という技術です。

このHDRを出力してくれるするソフトは何種類かあり、
「Photoshop」も有名ですが、Photoshopの作成するHDRはどれも不自然な気がしています。
そこで、私は「PhotomatixPro4」を愛用しています。
(多少のブレも補正してくれ、派手すぎない写真を設定によって出力してくれるため)

8.jpg
それでは作業に入ります。
雨写真以外の7枚を使い、PhotomatixPro4を使い、
HDR「Enhancer-Default」「Enhancer-Paintry」「Fusion-Adjusted」の設定を微調整して、3枚のHDRを作成します。

できた結果の写真がこれらです。
9.jpg
「Enhancer-Default」

10.jpg
「Enhancer-Paintry」

11.jpg
「Fusion-Adjusted」

「Enhancer-Default」は白色から黒色までだいたい平均的な色合いを出してくれ
「Enhancer-Paintry」はコクの入った感じの写真となり、
「Fusion-Adjusted」はやや白側の強い派手めの色合いとなりました。
なんだか、HDRの写真は派手だけど不自然だなと思うかもしれませんが、ここからが本番です。

12.jpg
Photoshopで3枚の写真を開き、下地となる写真を作成します。
レイヤーを重ね、不透明度を調整することで、自然な感じの色合いに調整していきます。
まずほんの少しだけ灯篭を白とびさせた感じに調整しました。

次に左下の車の部分が、複数枚合成しているので、おかしな感じに映ってるのを修正します。

13.jpg
下地となる写真に、レイヤーを重ね左下の部分にISO100 F8 1秒で撮った車の静止している画像を合成します。
ちまちま透明度の高めな消しゴムツールで消していって合成して不自然さがないように重ね、
また、車の色合いと、下地となる写真の色合いが合うように、トーンカーブで調整します。
また、電車の部分が下地写真では色が薄くなってしまっているため、(HDRの作業時に1/7になった)ため、
ISO100 F8 1秒で撮った写真からちまちま明るさを微調整しつつ合成してやります。

14.jpg
次に例の雨の写真のレイヤーを重ねます。
ISO6400で撮影しているので、Photoshopのノイズリダクションをかけてあげます。
(ただし雨のディティールが失われないように強くかけすぎないに注意しました。)
これにより、ノイズ感はかなり下がります。
この写真では、見て判るとおり、灯篭や、看板の部分は激しく白とびしているので、使いません。
ちまちま透明度高めの消しゴムツールや選択ツールを使って消します。おいしいところだけ使います。

15.jpg
これが残ったおいしい部分です。これを下地画像と透明度を調整しつつ重ねてあげます。

16.jpg
すると重ねた結果はこうなりました。だいぶいい感じになってきました。
しかし、一部分は明るすぎたり暗すぎたりします。
右上部分や中央の灯篭の左上の部分などは、
消しゴムツールや透明度調整では限界があり、
少し明るさが不均衡で不自然です。「私、気になります!」

17.jpg
こういったところは、NikViveza2という範囲の明るさやコントラストを微調整するPhotoshopのプラグインや、
Photoshopの焼きこみツールや、覆い焼きツールで調整してやります。
だいたい調整した感じだと、良い感じになってきました。
しかし、このままでは少し色合いが派手すぎ、ちょっとさびしげな感じにはなっていません。
そこで、いくつかのフィルターを使います。
NikColorEfexPro4というPhotoshopのプラグインを使い、「ダークコントラスト」と「クラシカルソフトフォーカス」というフィルターをかけます。

18.jpg
ダークコントラストでは、このような少しダークな感じの画像を生成してくれます。

19.jpg
クラシカルソフトフォーカスでは、ふんわりとした柔らかい光を作ってくれます。
(ソフトフィルターのような効果)
しかしこれらの画像もそのまま使うと不自然なので、これまでつくってきた画像の上にレイヤーとして重ねます。

20.jpg
そして、クラシカルソフトフォーカスと、ダークコントラストの透明度を調整していきます。
これにより、少し寂しげながらも柔らかい光の写真が表現できました。
あとは、レイヤーを結合しトーンカーブで微調整したり、不自然な部分を微調整したり、
「万世橋」のロゴのところを少し明るくしたりして完成です。

なお、アップするときに、横1024に画像を縮小した後は、ぼけたような画像に見えないようにするため、
Photoshopのアンシャープマスクをかけてあげます。

21.jpg
これが「#秋葉原フォトコンテスト」にアップした完成画像です。
横1920の大きい画像はGANREFにアップしています。

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  1. 2012/11/15(木) 01:36:30|
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